横浜 赤レンガ倉庫 1号館
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現在、現代アートの表現は多岐にわたっており、アーティスト達は実に社会での存在価値の高い活動を続けています。
しかしながら日本における現代アートの認知度はまだ高くはなく、欧米や、目覚ましい成長を遂げる中国に比べ、日本国内でのアートのステイタスというものが低いという状況です。 この環境の中、若きアーティストたちは経済的に困窮する中で、強い信念により身銭を切りながら活動を続けているという現状が続いています。 一方、役所勤めの公務員は、公僕という立場上、模範的な生活や永久就職的人生が彼らの基とされますから、アートという自由な表現や生き方の対極にあるといってもいいかもしれません。 経済的には安定した生活を手に入れた反面、アーティストという自由な生き方に興味を感じ、憧れる方々がそこに存在しても不思議なことではないでしょう。 簡単にいえば、かたやお金はないけど夢はある、一方はお金はあるが生活にもう少しの心の潤いや夢を渇望している、という構図が考えられます。 ところで、世界の美術の歴史を紐解いてみれば、アートの周辺には常に経済的スポンサーが存在していました。 それは、国家や宗教であったり、貴族社会であったり、文化的ブルジョワジーであったりと時代背景と共に様々ですが、それらの金銭的バックアップを受けながら優れたアート作品が生まれました。 どの時代もスポンサーとアーティストの蜜月関係は、その後社会に還元すべき優れた作品を残すシステムとなっていました。 さて、ここでこの蜜月関係を現在のアーティストと公務員の中に結んでみることができたら、興味深い作り手とスポンサーの関係を築くことができたら?そこにさらに愛まで生まれてしまえば、社会に優れたアートを残すという活動意義だけではなく、アーティストと公僕の充実した人生まで約束されてしまうかもしれません。 今回の「婚活アートプロジェクト」は、パフォーマンスやショー的な要素を盛りこみ楽しめるイベントを通じて、この理想論的なカップルを、コーディネートしてみようという企画です。 「プロポーズ大作戦(フィーリングカップル5vs5)」や「目方でドーン!」「紅白歌合戦」的な昭和のバラエティ番組の王道を彷彿とさせる体もとりつつ、そこに斬新な各出演作家の自己アピールを兼ねたパフォーマンス等を存分に盛りこみ、公務員の皆さんの思いも吐露してゆきます。 さらに、未来芸術家遠藤一郎の婚活応援パフォーマンス、岡田裕子と会田誠の率いるオルタナティブ人形劇団『劇団死期』のショーなど、お客様を楽しませるショー的な要素も盛りだくさんのイベントです。 また、アートや公務員や社会経済などを批評的に語ることのできるコメンテーターを迎え、それらのトークも絡ませてゆきます。 それにより、ただカップルを作るというだけではなく、日本社会と経済とアート、アーティストと公務員の生活などの現状と未来について様々な角度から考察する、批評性の高い充実したイベントを目指してゆこうと考えております。 現代美術家 岡田裕子
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